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百舌鳥古市古墳群の真ん中で「涼温な家」

2018年04月23日

「百舌鳥古市古墳群」の真ん中で、連休明けから「涼温な家」の新築工事にかからせていたきます。

敷地は閑静な住宅街の一角にありましてとても静かな環境です。

この敷地に立って西側を眺めますと、家屋と家屋の間から森がのぞいておりますのでお施主様にお尋ねしましたところ、「いたすけ古墳」ですと教えていただきました。

ここ堺市では「百舌鳥古市古墳群」として世界遺産登録を目指しているんです、登録されればいいですね、とお話をされていました。登録を目指すのは大阪府、堺市、羽曳野市、藤井寺市の4つの市で、堺市だけでも23基の古墳が登録を目指しているそうです。

 

堺市には百舌鳥古墳群があり、M様の敷地からは有名な「仁徳天皇陵(大仙古墳)」や「履中天皇陵」にも、すぐという訳ではありませんが歩いて行ける距離にあります。奥様のお話では、世界遺産登録を目指すという事で、この2つの古墳の周囲が大規模に公園として整備され、近隣の方の憩いの場としてにぎわっているそうです。

話は「いたすけ古墳」に戻りますが、大きさが146mの前方後円墳で堺市の古墳の中で8番目の大きさとなります。周囲には濠がめぐらされ5世紀中ごろの古墳とされているようです。

 

この古墳には変わった逸話があり、昭和30年ごろの宅地開発で壊されるところだったそうです。木々の伐採と土砂の撤去のために、重機を搬入する目的で真ん中に橋が築造されました。木々の伐採が終わりかけたころに住民運動で工事が中止となり、今の姿を留めているとの事です。

おもしろい事に、橋を架けられた頃から狸が住み着くようになり、周辺の方にえさをねだる目的で橋の上にたむろするようになったそうです。年月とともに橋は朽ちて半ば壊れてしまいましたが、今でも橋の上に寝そべる狸が見られるとの事で、狸が出てくると写真を撮りに人が集まってくる、と奥様が言われていました。

早速、その橋に行ってみたのですが、居ました。狸です。最初、猫かと思いましたが、写真を撮っている人に聞きますと、「狸や」でした。

世界遺産登録が決まればいいですね。

担当者コメント

奇遇と言いますか、同じ「百舌鳥古市古墳群」の藤井寺市で、現在「K様邸」新築工事をさせていただいております。そこからも古墳の森が眺められます。
K様邸では来る5月26日、27日の土曜日・日曜日にK様のご厚意によりまして「構造見学会」をさせていただきます。「涼温な家」の核心部分、完成すれば隠れて見えなくなってしまう所を、この機会にぜひご覧くださいませ。