
強い木造住宅をつくるための基礎工事の内容を説明します。
大成の地震に強い基礎について
地盤調査の重要性
大成はソーラーサーキットでしか住宅を造らないソーラーサーキット専業の工務店です。
当然一軒、一軒プランを一からお作りする注文住宅になりますし、まとまった土地に何軒もの家を建てるような建売住宅もやっておりませんので、当然のことですが毎回毎回敷地も違う所で計画させていただきます。
大成ではその際に必ず地盤調査をさせていただくのですが、その結果が実に一軒、一軒見事に違っています。
一般の住宅建設でも今では地盤調査をしない事など考えられもしませんが、その結果をきっちり基礎の構造計画に生かせているかいないかは疑問です。
実は地盤の状態を正確に判断する事はとても難しいのです。
地面から10m程までの目に見えない部分を調査して、建物の荷重を載せた際にどのような変化をするか、地震の時瞬間的に大きな力が加わった場合にどのような変化をするか、50年以上の長期にわたって建物の荷重を受け続けた場合にどのような変化をきたすか、など を推測しなければならないのです。

この様な推測の結果から地盤補強などが必要かどうかを判断するわけですが、この判断の難しさからか、「補強が必要」という提案をされる建築会社が とても多いと聞いています。
この事はコストのことを考えますと、お客様に不要な出費を強いる事になりかねませんので正確で慎重な判断が求められます。
後で詳しく述べますが、大成では基礎には高層ビル建築に採用されている「地中梁方式のべた基礎」を採用しております。この方法の基礎は他の基礎工法よりも地盤の強度の不均一性に影響されません。
大成では1敷地の中でも建物の載る範囲の中で5箇所ほど地盤調査を致しますが、その中で地耐力にバラツキのあることが多々あります。
この場合地盤補強をせずに普通の基礎を構築すると地耐力の無い方へ建物が傾いていく恐れがありますが、「地中梁方式のべた基礎」は地耐力の強弱にある一定の範囲で地盤補強無しに対応可能です。
この様な地盤の地耐力のバラツキまでカバー出来る基礎が「地中梁方式のべた基礎」なのです。
布基礎とべた基礎の違いは?
住宅の基礎には大きく分けて「布基礎」と「べた基礎」との2つの方法があります。
「布基礎」は昔から多くの住宅に採用されてきた非常に一般的な基礎ですが、不同沈下(※3)を起こし易く換気口を設ける際の開口がその耐震性を大きく下げてしまう欠点があり、一部のハウスメーカーさんを除いては最近ではあまり見なくなってしまった基礎形式です。
これに対して最近多くなってきた基礎が「べた基礎」といわれる基礎形式ですが、このべた基礎にはいろいろなやり方が混在し、一定の基準に達していないものもあるのではないかと思いますが、床下の防湿性能にも優れ、構造計算もし易く、きっちりと出来る可能性を持った基礎だと思います。

(※3)不同沈下とは・・・
建築物の基礎の沈下量が一様でなく、異なった沈下量を示すこと。土質性状の異なった地盤に建てた場合に起こりやすい。 建築物に亀裂が入ったり、傾くなどの問題を生じる。
べた基礎の種類
このべた基礎の考え方に大きく分けて「耐圧盤方式」と「地中梁方式」とがあります。
大成のソーラーサーキットの基礎は、基礎から上の建物全般の荷重を(基礎の外周部以外は基本的に)ポストと呼ばれるコンクリートの円柱が支えます。
ですからこのポストの上には柱と土台が設置されるよう設計していきますが、このポストは地中梁の支点としても機能するため、 地中梁の交点には必ずポストが必要になる訳です。
ソーラーサーキットでは両方の基礎形式を認めていますが、耐圧盤方式のべた基礎ではポストの下に梁が無く、ポストの機能からして中途半端である事と、極端に言うとこの耐圧盤=スラブの地中梁による区画分けが内部には無く、外周部だけという大きなスパンになる為、外周部にかかる力(曲げモーメントやせん断力など)が極端に大きくなります。
例えば耐圧盤方式のべた基礎では一般的な規模の建物でも外周部の立ち上がりコンクリートの幅は200oなどという極端に分厚いものが必要になります。
これは建物の規模が大きくなればなるほどその力が増していき、それだけの負担を強いられながら基礎ダンパーの為にその大切な立ち上がりコンクリートを切断しなければならず、この事を検討した結果、大成では「地中梁方式のべた基礎」を採用いたしました。
大地震に充分耐えうる基礎は?
「地中梁方式のべた基礎」は建物全体の大きな荷重を地中梁で区分けした小さな範囲それぞれが分担するため、部分部分にかかる力も それ程大きなものにはならずにすみます。
この事は地震などの際にとても大きな効果を発揮してくれる訳で、瞬間的にとても大きな力が加わった場合などにはその力を分散し、局部的な崩壊を防いでくれることになる訳です。

基礎設計の根拠
なお大成の基礎の設計(構造計算の根拠)には日本建築学会編の「鉄筋コンクリート構造計画基準・同解説―許容応力度設計法―」「建築基礎構造設計指針」および「小規模建築物基礎設計の手引き」を使用しております。





















































