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Blog大成ファミリーブログ
気密測定を実施しました
2023年05月11日
先日M様邸の現場で「気密測定」を行いました。
弊社のつくる「涼温な家」では全戸、気密測定を実施しています。今回もお施主様立会いのもとで行いました。
弊社の気密測定は数値の信頼性を確かなものにする為、外部の検査機関に測定を依頼しております。
結果報告書に記載されている通り、M様邸の気密測定ではC値=0.12という結果が出ました。優れた気密性能である事が、測定で裏付けられましたのでお施主様も大変喜ばれておりました。
「高気密高断熱住宅」とよく言われますが、その気密性能はC値で表します。C値=2.0以下であれば高気密住宅と言われますが、欧米、特にカナダや北欧の住宅性能基準はもう少し厳しく、表にありますようにC値を1.0以下にするよう求められています。日本でも少しづつこのレベルの気密住宅が増えてきていますがまだまだ少数です。
そんな中で弊社ではC値を0.3以下に定めております。理由は「住み心地」です。足元から天井付近まで温度差の少ない家づくりには、このレベルの気密性能が必要です。もちろんエネルギーを逃がさないので省エネ性能でも一歩先をいきます。断熱性能とあわせて気密性能にも着目いただければ幸いです。
気密工事は主に大工さんが担います。性能の良い気密テープなどを使って丹念に仕事を進めていきます。弊社の大工さんたちは涼温な家専業ですので気密工事には手慣れていますが、それでもお施主様立会いと言う事もあり、気密測定の日は緊張されます。良い結果でしたので皆でほっとするやらうれしいやら、いつもの光景が広がっていました。
「こどもみらい住宅支援事業」の交付申請が始まりました
2022年04月01日
今日から新年度が始まりました。あわせるかのように桜も満開を迎え、いたるところの景色が桜色に染まっています。小学校の新1年生ももうすぐ入学式ですね、ワクワクドキドキして新たなスタートを待っておられるのでしょうね。
そんな子供さんのいらっしゃるご家庭や若いご夫妻が、新たにお家を建てる資金の一部を国が支援する制度が昨年末より始まっています。その名も「こどもみらい住宅支援事業」と言います。
この支援事業は補正予算で成立しておりますので、申請期間が短く、今年の10月末までとなっています。そしてその申請が3月28日から始まりました。ほぼ半年間ですので該当される方はお急ぎください。
該当要件は①18歳未満のお子様がいらっしゃる世帯 ②ご夫妻のいずれかが39歳以下の世帯 ①または②のご家族様となっています。(リフォーム工事に関しましてはこの要件はなく、省エネ住宅へのリフォーム工事であればすべての世帯に適用されます。)
補助額は①ZEH住宅:100万円 ②長期優良住宅や低炭素住宅など:80万円 ③省エネ基準に適合する住宅:60万円、となっています。
弊社の「涼温な家」であれば求められている基本性能を満たしますが、例えば「ZEH住宅」は太陽光発電パネルなどの再生可能エネルギーの設置を求められますのでその為の費用が掛かってしまいます。その点、③省エネ適合住宅は特別な工事が必要ありません。「涼温な家」のままで補助金をお受け取りになれます。
「こどもみらい住宅支援事業」はこの事業に登録している建設会社だけが申請できます。
せっかくですのでこの機会にぜひ弊社「体感ハウス」にご来場くださいませ。省エネ性能だけではない「住み心地」の良さをご体感いただければ幸いです。
この支援事業と他の補助金との併用など、詳しいお話は弊社「体感ハウス」でご説明をさせていただきます。どうぞよろしくお願い致します。
「涼温換気」という換気システム
2020年11月13日
11月も10日をすぎますと、紅葉もここそこで見受けられ、朝は寒くて布団から出にくくなります。先日の「構造見学会」の会場からも、桜が紅葉しつつあるのが眺められました。ご見学に来られたお客様も何気に癒されておられたのではないでしょうか。
見学会ではたくさんのご質問をいただきましたが、換気に関するものもありました。
弊社の「涼温換気システム」には「24時間全熱交換換気システム」が搭載されています。
換気の主役は「センターダクト」です。直径が250mmあり、この大口径のダクトが新鮮な外気を家中に供給します。同時に室内から汚れた空気を強制的に排出する排気システムが働きますので、24時間常に家中が換気されています。加えてこの換気システムでは換気しているのに部屋が寒くならない「熱交換換気装置」を装備していますので、これからやってくる冬本番にも快適にお使いいただけます。
今、換気の重要性に言及されることが多くなっていますが、換気すれば快適な住み心地になる「涼温換気」、是非この空気感を弊社の体感ハウスで味わってみてください。
今だからこその「涼温な家」、ご検討ください。
換気といってもその内容は千差万別です。簡単な換気扇で済ます方法もあれば、「涼温換気」のような換気システムまであります。花粉やPM2.5も除去する快適な空気感を多くの方に知っていただければ幸いです。
TIP構法の振動実験の報告書が届きました
2020年03月06日
「日本TIP建築協会」から報告書が届きました。
この報告書には、去年の12月に行われた「TIP構法の振動実験」の結果とその総括がまとめられていました。
振動実験は岸和田市の「近畿職業能力開発大学校」にある実験場で行われ、
筋かいのみの耐力壁とTIP構法筋かい入りの耐力壁を、何回も振動させ、その結果を比較する目的で行われました。
このような実験に立ち会えたことは、大変貴重な経験でした。
振動実験の迫力はものすごく、そのうえ目の前で、筋かいのみの耐震壁の接合部が破壊されましたので、あらためて地震の怖さを認識しました。
今回、協会から送っていただいた振動実験の報告書は、さらに興味深いものでした。
それによりますと「筋かいのみ」の耐震壁は、5回繰り返した振動実験において、4回目の振動実験で破壊に至っています。私が見て驚いたのは、この時の様子だと思います。
その時の入力レベルは耐震等級3にあたる振動です。
耐震等級3レベルとはおおよそ震度7の1.5倍の地震で建物が倒壊しない耐力を有することを表しています。
それに比べて、TIP構法筋かい入りの耐震壁では7回繰り返しの振動実験を行い、最後まで試験体は破壊されていませんでした。
最後の7回目の加力は、耐震等級3レベルの1.33倍もの力で揺らされていました。
報告書をまとめられた近畿職業能力開発大学校の藤村先生によりますと、
木造耐力壁は繰り返し加力(繰り返しの揺れ)に対して脆弱である。
しかしTIP構法では、繰り返し加力に対して柱の曲げ耐力を利用することによって、フレーム全体の耐力が急激に低下することがない事が検証できた。
耐震性に優れた構法であることが検証できた。との結論です。
柱の曲げ耐力とは、集成材ではない、無垢の材木のもつしなりと結びつきます。この特性を最大に生かすのがTIP構法とも言える実験結果ではなかったかと思います。
ぜひ無垢のヒノキの柱にTIP構法を組み合わせた、弊社の「涼温な家」をご検討ください。
報告書には、日本住宅・木造技術研究センターにおいての試験を経て、性能評価書が発行されたことも記されていました。
日本TIP協会などの皆様の努力で、TIP構法が広く知られていくことは、本当にうれしい限りですね。
「涼温な家」セミナー
2019年11月18日
「涼温な家」のセミナーが11月24日(日)に近づいてきました。
このセミナーには講師として松氏修三さんをお迎えして。大阪グランフロントで行います。
ご存知の事と思いますが、松氏修三さんは「いい家が欲しい」「涼温な家」の著者です。今までの家づくりとは一線を画した「住み心地一番」の家づくりのお話を聞かせて頂けると、楽しみにしています。
ところで松井修三さんに待望の新著「家に何を求めるのか」が今年の10月に発売されました。
サブタイトルは「住み心地という視点に立つとすべては違って見えてくる」です。今回のセミナーはこの新しい本からのお話が多く聞かれるのではと、期待されます。
もちろん、「涼温な家」で結実した「いい家づくり」の方法の延長上にあるご本ですが、さらに丁寧に深く「涼温な家」が住み手にとってこれ以上ない家づくりであることを書かれています。
中に「生活臭は恐い」というタイトルの付いた章があります。そこに「健康維持増進住宅」が紹介されています。これは国の推進する「スマートウェルネス住宅」のコンセプトのもとに「健康維持増進住宅ガイドブック」として出版されている本に、「住宅内の生活臭も居住者の健康に影響」として、「生活臭も室内の空気環境を汚染する要素の一つと考えられる。」「住宅に染み付いた臭いは取り除くことが難しく、その影響は長期にわたる」「本人が気が付かないうちに、脳のα波が減少していく」など、ちょっと怖いお話です。
ふつうは仕方がないとあきらめるお話ですが、「涼温な家」に備わる「センターダクト換気」があれば怖くない現象です。
住宅内の空気環境は他にもダニやカビ、外部から持ち込まれる花粉やPM2.5など、極力、体に取り込みたくない物が多く含まれています。
また温度差によるヒートショックやアレルギー症状などに代表される呼吸器疾患なども、室内の空気環境が改善されればと、良く耳にしますが、家づくりの方法は省エネという言葉に代表されるZEHなどが、高性能な家づくりと持てはやされています。
温度差のない家づくりは、とても高度な考え方と高い施工技術でしか実現できません。玄関でも廊下でも、トイレでも脱衣室でも寒くない家づくり。
一度「涼温な家」のセミナーに参加して、本当に住む人のために作られたお家、に接してみてください。知らずにお家を建てるのはもったいない、そう思います。
日に日に寒さが厳しくなってきます。冬場20度以下の室温はとても危険ですが、暖房の方法が気に入らず不快な冬の過ごし方をしている、と思っておられる方は、ぜひセミナーにご参加ください。目からウロコ!です。
体感ハウス【真夏の体感会】が盛況です
2019年08月23日
弊社では今年も、7月1日から8月31日までの期間限定で、「体感ハウス真夏の体感会」をさせて頂いております。
最近では8月19日から20日にかけて、京都から来ていただいたご家族3名様が宿泊体感をされました。宿泊体感をされますとお風呂に入っていただいたり、ちょっとした生活体感をとおして涼温な家の住み心地を実感していただけます。
ご宿泊された翌朝には、簡単な朝食をともにさせて頂きながら、ご感想をお聞きしております。サンドウィッチを食べながら、土地の事から涼温な家の住まい方まで、いろいろなお話をさせていただきましたが、特に印象的だったのが、ご主人からでた、結露のおこらない家があるのは知らなかった、というお話です。
ご主人は、九州に単身赴任されていて、賃貸の結露がひどい、との事でした。結露は掃除が大変なだけではありません、住んでおられる皆さんの健康に直結する大問題だと思っています。
ちょうど、ある会社の情報誌に、「健康住宅をつくりましょう」という記事が掲載されていました。首都大学東京の星名誉教授の寄稿文です。
そこに、「日本の住宅は、健康住宅とはとても言えません。英国政府は、冬季に室温を18℃に保てない賃貸住宅には改善命令を出し、従わなければ解体命令を出します。日本の住宅にこれを当てはめれば、9割が該当します。」とあります。
また「厚生労働省が循環器系疾患に対する対策として進めているのは、一次予防としての塩分調整、二次予防としての血圧測定です。確かにこれらも一定の効果がありますが、やはり高い効果が得られるのは、しっかりとした断熱が施された寒くない住宅に住むことです。私はこれを「ゼロ次予防」と呼んでいます。病気の早期発見、早期治療よりも、日々の生活を重視した根源的な予防を目指します。」
さらに「寒い家から暖かい家に住み替えた、一万件の追跡調査から、ほとんどのアレルギー性疾患、血管性疾患、糖尿病などが改善傾向にあるという結果が得られました。これは主として結露しなくなりカビが減るからです。」とあります。
北海道の例を引かれて「北海道では、行政、学術機関が冬季の死亡者数を減らすために、住宅の高断熱化を有効な手段として極めて積極的に推進してきました。その結果、夏季に比べて冬季の死亡増加率は、北海道が最も低くなっています。」
さらに「一方で、北海道は肺癌による死亡率が有意に高い地域です。その原因の一つとして、気密性を高めた室内で、ホルムアルデヒドを含む有機溶剤を出す、開放型の石油ストーブを使用したことと、喫煙率の高さがあると推定しています。今後は住宅内の空気質についてもこだわる必要があると考えています。」と述べられています。
まさしく「涼温な家」こそ理想の健康住宅のように思います。9月になっても、まだまだ暑い日が続きそうです。体温に近いか超えそうな勢いの気温も、体に不調をきたします。ぜひ体感ハウスに来ていただいて、涼温な家をご体感ください。酷暑からも気持ちよく、お住いのご家族をお守りします。
日本人の平均寿命は男性が81歳、女性が87歳で、世界一の長寿国との事ですが、自立して生活できる健康寿命は、男性が72歳、女性が74歳らしいです。平均ですので、皆がそうなる訳ではありませんが、ちょっと気になる数字です。世界保健機関(WHO)は健康にとって大切な要因として、一番が「平和」次に「住宅」。このことにもう少し目を向けてもいいのではないでしょうか。
消費税と次世代住宅ポイント制度
2019年06月11日
先週の月曜日6月3日から「次世代住宅ポイント制度」のポイント発行申請とポイント予約申請がスタートしています。
過去には、よく似た名称の「住宅エコポイント」や「省エネ住宅ポイント」などがエコ住宅の支援制度として登場しました。
今回は消費税率10%への引き上げ後への支援策となっています。
ですので、基本は今年の10月以降にお引き渡しをする「一定の性能を有する住宅の新築やリフォーム」に対して、様々な商品等と交換できるポイントが発行される制度です。
終了は2020年3月末までに、工事請負契約・着工した住宅までとなっています。消費税率10%にアップした後、半年間、ポイントが発行されるようです。
新築住宅の場合、「エコ住宅・長持ち住宅・耐震住宅・バリアフリー住宅」のうちいずれかに適合すれば「300,000ポイント」+次世代住宅と銘打たれていますのでZEHや低炭素住宅・長期優良住宅などに適合すると「50,000ポイント」がさらに追加されます。
さらに「耐震性のない住宅の建て替え」と認められると「150,000ポイント」が発行されますが、新築住宅に発行されるポイントは最大で「350,000ポイント」となっていますので注意が必要です。
住宅設備機器に対しても機器それぞれへのポイントが発行されますが、新築の場合は、上記と合わせて合計で最大350,000ポイントです。
若者世帯や子育て世代がリフォーム工事をされた場合は、最大600,000ポイントが発行されたりしますので、詳しくは弊社までお問合せいただければご相談させていただきますのでお気軽にご連絡ください、どうぞよろしくお願い致します。
この制度は、消費税率アップ後の住宅支援策なのですが、特例で消費税8%が適用される工事のうち、一定の条件に適合すれば、ポイントが発行されるとの事です。ちょっと不思議ですね。
JAS構造材を使った家づくり
2019年03月26日
先日、交野市のH様邸のTIPの施工が終わりましたので検査をさせていただきました。
TIP工法は、TIP協会の施工要領に則った施工が重要ですので、仕様通りの施工の確認と材料のチェックをいたしました。棟梁の力の入り方がわかる、見事な出来栄えでしたので、お施主様にもその旨、お伝えをさせていただきました。
その日の日没後には弊社恒例の「ライトアップ」、これから外断熱材の施工が進むと見えなくなってしうすTIP工法に、皆で名残を惜しみました。
TIPのヒノキの板の隙間からもれる光を、お施主様ご家族様とご一緒に、楽しませていただきました。
ところで、弊社では柱や土台などの構造材は「国産の無垢のヒノキ」を標準としています。ただ、それだけでは無く「JAS規格」に則って製材されたヒノキを使用しています。
この交野市のH様邸にも「JAS規格」を示すシールがすべての柱や土台に張られていました。(写真では角度によって、シールが見えない柱が写っていますが、これは柱の向きですので、ご興味のある方は、ぜひ一度現場をご見学くださいませ。)
JAS規格では柱や土台にとって重要な、材木の強さ(たわみにくさ)を表すヤング係数Eと、材の形状安定性を推し量る含水率SDが定められています。シールにはこの基準が表示されています。ちなみにヤング係数Eは1本1本違いますので、すべての柱にE110などの実測値が刻印されています。
シールに表示された規格はヤング率Eが90以上で含水率SDは15以下ですが、交野市のH様邸では、ヤング率E130と刻印された柱が数本視認されました。もっとゆっくり調べれば、規格を上回る性能をもった柱がたくさん確認できそうです。
このようにJIS規格に則り、含水率とヤング係数を1本1本実測した材木を「機械等級区分構造用製材」と呼んでいます。
ただこの信頼性の高い国産の無垢の材木を製材できる製材所は、全国4800ヶ所の製材所のうち、約70ケ所しかありません。あと順次下がって「目視等級区分」があり、ほとんどの流通材は「無等級材」となります。
コンクリートや鉄材などには厳格なJIS規格(日本工業規格)があり、どのような現場でも当たり前に使われていますが、木材に関してはプロの認識が低いのか、お施主様にこのことが伝わっていないことが残念ですね。
大地震に備えた家づくりにとって最重要な構造材に何が使われているか、もう一度、確認しても損はないのではないでしょうか。
弊社ではすべての建物を構造計算いたします、法律では義務付けられていませんが、「JAS製材」とあわせて信頼性の高い木造住宅をご提供させていただいております。
来る4月14日には松井修三氏を迎えて「いい家セミナー」を開催いたします。ぜひご参加くださいませ、お申込みお待ちしております。
ライトアップは日没後の遅い時間に実施します。お施主様にもご足労頂きましたが、高性能なカメラを持参され、棟梁や現場監督との集合写真を何枚も撮られていました。楽しいイベントになりました、H様、本当に有難うございました。
地震の予知?
2018年10月13日
今年は地震や台風が次から次へとやってきて、甚大な被害が出た災害の多い年ですが、特に大阪で6月に起こった「大阪北部地震」は、かつての阪神淡路大震災の記憶がよみがえるほど、大きな揺れに感じました。
マグネチュードは6.1ですので、地震のエネルギーは中ぐらいだと思いますが、震度は6弱と強く、揺れの範囲も広かったように思います。少し築年数がかさんだお家は、屋根や壁の被害が多く、台風の影響もあって、いまだに屋根にシートがかかっているお家をあちこちで見受けます。
台風も24号のように車や家を吹き飛ばす、大きな風の力に恐怖を感じますが、とりあえず、進路や台風の強さを事前に知ることができますので、避難も含め準備が可能です。心の準備として相応の覚悟もできます。
ところが地震は、突然襲ってきます。不意を突かれますので、どう行動するかの判断ができません。情けないですがこの前の地震では、机の下にもぐることもできませんでした。早く収束してくれと、祈るばかりです。
阪神大震災がおこってからは、次に起こる地震の可能性について、社会的に関心を持たれました。それぞれの断層やプレート境界ごとに巨大地震のおこる確率、何%と発表されています。ただこの確率は統計的なものが主で、過去に起こった地震を、何年ごとにどの程度の地震が起こっているかを検討して、もうそろそろおこりそうな確率が何%あるかが、発表されているように思います。
地震の予知というと、科学的なものがあまりありません。ナマズや地震雲が有名ですね。
一方で、GPSを使って地殻の移動を精密に観測したり、地震計を集中して設置し、揺れを24時間観測されています。このような観測体制は、地殻の異常な動きをすみやかに察知して準備に役立てる、物理的な地震予知につながる研究なんだと思います。
国は公式に地震予知は不可能との立場のようですが、それでも研究自体は諦めていないようで、最近、南海トラフを直に掘削する船が出航したニュースが出ていました。
この船は、「探査船ちきゅう」という、世界最大の掘削船との事で、地殻を7000m掘削できる能力があるそうです。来年の3月までかけて和歌山沖のフィリピンプレートとユーラシアプレートのぶつかり合っている、まさにそこをピンポイントで掘削し、海底からさらに5200m下の、まだ誰も見たことがない未知の岩石をサンプリングして持ち帰る、との事です。
その岩石の種類や強度、どの程度の力で壊れる岩石か、今、どの程度の力を受けているのか、などを分析し、南海地震がいつどの程度の大きさで起こるかを、物理的に判断できるかもしれない、と期待されているようです。まさに夢の地震予知につながるかもしれない観測ですね、期待したいです。
弊社のご提供しております「涼温な家」は、基礎から木造躯体まで、構造計算(許容応力度計算)で安全性能を保たせます。
住み心地一番、の涼温な家は、耐震性能においても安心のお家です。
百舌鳥古市古墳群の真ん中で「涼温な家」
2018年04月23日
「百舌鳥古市古墳群」の真ん中で、連休明けから「涼温な家」の新築工事にかからせていたきます。
敷地は閑静な住宅街の一角にありましてとても静かな環境です。
この敷地に立って西側を眺めますと、家屋と家屋の間から森がのぞいておりますのでお施主様にお尋ねしましたところ、「いたすけ古墳」ですと教えていただきました。
ここ堺市では「百舌鳥古市古墳群」として世界遺産登録を目指しているんです、登録されればいいですね、とお話をされていました。登録を目指すのは大阪府、堺市、羽曳野市、藤井寺市の4つの市で、堺市だけでも23基の古墳が登録を目指しているそうです。
堺市には百舌鳥古墳群があり、M様の敷地からは有名な「仁徳天皇陵(大仙古墳)」や「履中天皇陵」にも、すぐという訳ではありませんが歩いて行ける距離にあります。奥様のお話では、世界遺産登録を目指すという事で、この2つの古墳の周囲が大規模に公園として整備され、近隣の方の憩いの場としてにぎわっているそうです。
話は「いたすけ古墳」に戻りますが、大きさが146mの前方後円墳で堺市の古墳の中で8番目の大きさとなります。周囲には濠がめぐらされ5世紀中ごろの古墳とされているようです。
この古墳には変わった逸話があり、昭和30年ごろの宅地開発で壊されるところだったそうです。木々の伐採と土砂の撤去のために、重機を搬入する目的で真ん中に橋が築造されました。木々の伐採が終わりかけたころに住民運動で工事が中止となり、今の姿を留めているとの事です。
おもしろい事に、橋を架けられた頃から狸が住み着くようになり、周辺の方にえさをねだる目的で橋の上にたむろするようになったそうです。年月とともに橋は朽ちて半ば壊れてしまいましたが、今でも橋の上に寝そべる狸が見られるとの事で、狸が出てくると写真を撮りに人が集まってくる、と奥様が言われていました。
早速、その橋に行ってみたのですが、居ました。狸です。最初、猫かと思いましたが、写真を撮っている人に聞きますと、「狸や」でした。
世界遺産登録が決まればいいですね。
奇遇と言いますか、同じ「百舌鳥古市古墳群」の藤井寺市で、現在「K様邸」新築工事をさせていただいております。そこからも古墳の森が眺められます。
K様邸では来る5月26日、27日の土曜日・日曜日にK様のご厚意によりまして「構造見学会」をさせていただきます。「涼温な家」の核心部分、完成すれば隠れて見えなくなってしまう所を、この機会にぜひご覧くださいませ。