Blog大成ファミリーブログ

技術と伝承

2017年05月06日

先日岸棟梁と久々にゆっくりとお話する機会がありました。

その時に出た話題が、今後の大工さんの技術力の話であった。

岸棟梁が言うにはこうだ。「プレカットが主流になってくると、今の大工の技術力はすたる一方だ。機械に頼らず自分の頭で墨つけ加工する技術も伝承すべきではないか」というのだ。

「どこの物件でもいいので、一度刻み加工できないか」というのが岸棟梁の切なる願いであった。私もお客様のニーズにあえば是非20年前のあの活気に満ち溢れた加工場できざみをやってみたいとも思う。

そんな事を言ってくれて、また、それだけ刻みに自信がある棟梁が弊社を支えてくれることに嬉しく思う。機械化合理化が主たる文化になりつつ現在、日本の技術力を伝承していきたいと願う棟梁がいることに驚きである。先代の小倉会長が信頼を寄せる岸棟梁ならではの発想であり、意見してくれたことに感謝したいと思いました。

 

 

担当者コメント

このような話が夢もの語りにならないようチャレンジしたいものである。
岸棟梁は日々若手の大工さんを見ながらもどかしく思っているのか、先日の岸棟梁の目は真剣で、時間を忘れるぐらい熱弁であった。熱弁をふるうその横で佐藤棟梁はとても嬉しそうであった。
どこか熱い絆を感じ取れる瞬間でした。私にとっては有意義な時間となりました。